「ま、いっか」


家はわかってるんだし、4人もいれば誰かいるだろうし、直接遊びにきちゃえば。


そう楽観的に考えて、自宅へと歩を進める。
ゆっくりとした歩調で流れ見える景色なんてなんにも見ずに、ひとり、考え事をただしながら歩いていた。


それにチハルも隣にいるんだっけ? だったらチハルのとこで待っててもいいだろうし。
あ、チハルのところっていうか、えぇと……ミカ? のとこか。


あれ。そういえば、今日セイジを見つけたとき、あの子も一緒にいたっけ。

あの二人、なんで一緒に歩いてのかしら。


「……まさか――――」


セイジとミカを想像してぴたっと足を止めると、軽く頭を振る。


「まさか、ね」


ミカッて子とミナトが確かクラスメイトって聞いたから、歳は18……まぁ、セイジが22で、歳の差はそんなにないかもしれないけど、どこか子どもっぽいし。セイジの彼女って感じ、しないもの。


ほんの少ししかない記憶。

だけど、その僅かな記憶の中に、確かにセイジの記憶があって。


だから、今日セイジに会って、やっぱり心は正直だと思った。


幼心ながらに、『好き』って感情があったのを、今日証明された。
だって、セイジったら、さらにかっこよくなってるんだもん。


「こんなふうに再会したんだから、縁があるのかも」


そう考えただけで楽しくなっちゃう。


「ああ、次の休みが待ち遠しい! 生活にハリが出るって本当わくわくするわ!」