古城の姫君

「お久しぶりです」
 
 リリィもクロークスのことをおぼえていました。

 二人は黙って見つめあいました。言葉はなくても、それだけで長い歳月を埋めるものがありました。

 しかし再会の喜びをかみしめる時間はありません。

 この4人で力を合わせ、血を流さない戦争をしなければならないのです。