なんて事! なんて人! 自分勝手で、突拍子もない。 初めからそうだったが、今回は特にだ! 血を飲んでもらうために城に居るのは確か。 でも、まさかあんな時にあんな形で吸われるなど思ってもみなかった。 本当に勝手な人。 キサラは眠りに落ちている間、ずっとそんな怒りを抱いていた。 だがそれも眩しさで目が覚めるまでのことだった。 キラキラと、太陽の光が反射して煌めく金の髪。 やはり彼は太陽の化身なのだとキサラは思った。