赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

(誰が認めるものか)

どこか遠くに居るだけで良かった。

自分とは何の関係も無いところに。


いっそ、今からでもそうしてはくれないだろうか。


自分の言葉では一族の者たちは納得しない。

だが、この娘本人が花嫁になるのは嫌だと言ったのなら?


そうすれば、この娘は自ら城を出て行くかも知れない。