赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

夕方来たときは予想だにしない反応を見せられ、結局何も言わずに部屋を出て行ってしまった。

だが、確かあのときは脅して怯えたキサラにこの城から出て行けと言うつもりだったのだ。


(そうだ。夕方に言えなかった事を言いに来たんだ)

と、ジュークはほぼ強引に理由をこじつける。


キサラがどういう娘か少しは分かったので、今度こそはハッキリ言えるはずだ。

ジュークは一拍間を置いて、目の前のドアをノックした。