
- 作品番号
- 61758
- 最終更新
- 2009/02/09
- 総文字数
- 5,171
- ページ数
- 20ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 5,229
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
その他48位(2008/02/11)
喜怒哀楽
心象風景
或いは囁き
その全てが
ーデカダンス
この作品のレビュー
彼の心の拠り所が
母だったこどがわかる
二日酔いの朦朧とした頭でも
すぐさまその弔いに出向いたことから
デカタンスと言い切るには
ちょっと軟弱(笑)
遺影の母の笑顔は虚構に過ぎないのに
そんなものに惑わされるのも
甘えが見える
それを打ち消すのが葱
セピアの画面に色を添える
白と緑の鮮やかさに加え
葱を切った
その芳香と刺激
一瞬目覚めた意識が眩しい
彼は自覚したのではないか
己の退廃が父親に対する幼い反逆心であったことを
気だるさや倦怠感の中に、みずみずしい一本の葱。 思わず生でかぶりつきたくなるような、素晴らしい描写で、ぐいぐいと引き込まれます! あなたも主人公と一緒に、実家までの道のりを辿ってみて。 そのあときっと、葱が食べたくなるから。
気だるさや倦怠感の中に、みずみずしい一本の葱。
思わず生でかぶりつきたくなるような、素晴らしい描写で、ぐいぐいと引き込まれます!
あなたも主人公と一緒に、実家までの道のりを辿ってみて。
そのあときっと、葱が食べたくなるから。
古株とはいっても、そのまた一部かもしれない。 が、私が親しんでいる多くの作家さんが、この作品を評価している。 ずっと手を出す機会をうかがい、手を出してもしばらく、感想もレビューも書けなかった。 この作品に漂うのは激動でも哀愁でもなく、疲労感かもしれない。 気だるく、優しく、適度なぬくもりと柔らかさのあるなにかが、けれど重たく背後からのしかかり、首に腕を回して抱き締めてくる――そんな、心地のいい疲労感。 決して悪い意味ではなく、この作品を読んだ時、私は疲れた。心地よい疲れ方だった。きっと主人公に影響されたのかもしれないし――もしかしたら、私の感じ違いかもしれない。 この作品がまた、静かにでも密かにでも、次の読者へ読み次がれていけばいい。 それだけはたしかで、ということは、名作と言えるんじゃないか。 星をけちる気さえ起こらない。
古株とはいっても、そのまた一部かもしれない。
が、私が親しんでいる多くの作家さんが、この作品を評価している。
ずっと手を出す機会をうかがい、手を出してもしばらく、感想もレビューも書けなかった。
この作品に漂うのは激動でも哀愁でもなく、疲労感かもしれない。
気だるく、優しく、適度なぬくもりと柔らかさのあるなにかが、けれど重たく背後からのしかかり、首に腕を回して抱き締めてくる――そんな、心地のいい疲労感。
決して悪い意味ではなく、この作品を読んだ時、私は疲れた。心地よい疲れ方だった。きっと主人公に影響されたのかもしれないし――もしかしたら、私の感じ違いかもしれない。
この作品がまた、静かにでも密かにでも、次の読者へ読み次がれていけばいい。
それだけはたしかで、ということは、名作と言えるんじゃないか。
星をけちる気さえ起こらない。
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