恋愛(その他)
完

- 作品番号
- 362096
- 最終更新
- 2010/11/02
- 総文字数
- 63,057
- ページ数
- 203ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 86,000
- いいね数
- 0
私の必死な願いは
心優しい神様には
届く事はなかった。
黒い三日月が
大好きなあの人を
さらって行ったの
月の下で私は泣いた
声が枯れるくらいに
それでもあの人は帰ってこない
さらった彼をこの手で潰そう
もう誰もさらう事のないように
もう誰も傷つく事のないように
その願いくらいは
叶えてくれても良いでしょう?
だけど私は大きな過ちを犯すの
憎くて、愛しい。
死をもたらす者
2010.01.04-2010.06.19
悩んだ挙句、
第5回大賞にエントリー。
キーワード一覧にある
「黒の三日月」から、
関連作品に飛べます。
.
この作品のレビュー
大切な人を、黒い三日月を持った彼が連れて行った。
「連れて行かないで」
そんな紗千の声は届かなかった。
神様なんて、いないと思った。
大切な人を連れて行った彼を恨んでも、いいよね?
許されるでしょう?
その彼を恨み続けて毎日を送っていた紗千の前に現れた転校生。
それは大切な人を連れて行った紛れもない“彼”だった。
ずっと恨み続けてきたけれど、何故か少しずつ自分の気持ちが変わっていく紗千。
そしてそんな中周りで起こる不可解な出来心。
これは、一体何?
ラストに近づくに連れて全ての謎が繋がっていく――
最初読んでから物語にぐいぐいと引き込まれました。
「守りたい」という気持ちがジワッと胸に染みます。
最後まで読み応えのある素敵な作品でした。
オススメです☆
交通事故にあった兄が息を引き取る直前、紗千が目撃したのは全身を黒に包んだ少年だった。彼がふりあげた黒い三日月が、兄の命を奪ったのを紗千は心に焼きつける。
四年が過ぎて、高校生になった紗千の目の前にあらわれた転校生。それは兄の命を奪った少年とうり二つの夜見柊だった。
全てを知っているかのような柊の言動、紗千の身の回りに起こる不可解な出来事。
次から次へと起こる事件に、物語がどこへ行き着くのかが気になって、一気に読み進めずにはいられませんでした。
最後まで読んで、ああよかった、と。ハッピーエンドで、本当によかったです。
大切な人の命が尽きた。 そのとき人は、何に復讐をすれば良いのだろう。 願いを叶えてくれなかった神様? それとも命を刈り取っていった死神? そして主人公は、ある決断を下す── ファンタジー要素が織り交ぜられてますが、現実味を帯びた描写により、実際に今どこかで繰り広げられているかのよう。 ラストは何度読んでも号泣しそうです。 ぜひご一読を。
大切な人の命が尽きた。
そのとき人は、何に復讐をすれば良いのだろう。
願いを叶えてくれなかった神様?
それとも命を刈り取っていった死神?
そして主人公は、ある決断を下す──
ファンタジー要素が織り交ぜられてますが、現実味を帯びた描写により、実際に今どこかで繰り広げられているかのよう。
ラストは何度読んでも号泣しそうです。
ぜひご一読を。
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