20××年、4月。

忘れもしない、大きな月が不気味だと感じるくらいに黄色く輝いていた日の事。

機械の音とお医者さんの怒鳴る声が響き渡る白い部屋で、

大好きなお兄ちゃんがこの世を去って行った。