天気……今日はとても暑い一日だった。ぎらぎらと照りつける太陽の光が、まるで燃えている火の玉のように激しく地上に降りそそいでいた。風はまったくなくて、ここかしこに熱気がむんむん漂っていて、息をするのも苦しいくらいだった。
馬小跳が電話をしてからまもなく、唐飛たちが馬小跳のうちへやってきた。いとこの杜真子もやってきた。モンキーが騒ぎを起こしたので、居ても立ってもいられなくなって飛んできたのだった。ところが当のモンキーはけろっとした顔をしていて、馬小跳の部屋のなかをあちこち元気よく走りまわっていた。死にかけていたとは思えないほどだった。
「まったくいい気なものだな、おれたちは心配してやってきたというのに……」
毛超がしぶい顔をしながらそう言った。唐飛が馬小跳に
「モンキーはどうして冷蔵庫のなかに入っていたのだ?」
と聞いた。馬小跳は首を横に振った。
「ぼくにもよくわからない」
馬小跳がそう答えていた。
「寝る前に、部屋の入口に、かぎをかけたの?」
杜真子が聞いた。
「もちろん、かけたよ」
馬小跳は自信をもってそう答えていた。
「だったら、どうして部屋の外に出ることができたのだろう?」
毛超が、けげんそうな顔をしながらそう言った。
「サルは知恵があるから、自分でかぎをあけることができたのかもしれない」
唐飛がそう推測していた。
「ま、まったく、油断もすきもない」
張達がそう答えていた。杜真子が
「モンキーが冷蔵庫を、どうやってあけたのか想像もつかないけど、自分でとびらを押してあけたとしか思えないわ」
と言っていた。
「そうとしか考えられない」
馬小跳がそう答えていた。
「冷蔵庫のなかで凍死寸前だったモンキーを、どうやって助けたのか、おれたちに詳しく話してくれないか」
毛超が興味深そうな顔をしながら、そう聞いていた。
「わかった。話すよ」
馬小跳はそう言ってから、今朝の出来事を話しはじめた。
「ぼくのお父さんが、意識がなかったモンキーを冷蔵庫のなかからひっぱり出して、居間に連れていってマッサージを施した。するとそれまで硬直していた筋肉が少しずつ柔らかくなってきて、皮膚の色も赤みが戻ってきた。するとそれからまもなくモンキーは意識を取り戻した。そのあと生姜糖(しょうがとう)が入ったコーラを飲ませたら元気が戻ってきた」
馬小跳はそう答えていた。それを聞いて唐飛が
「おれたちにも、それを飲ませてくれないかな」
と言った。唐飛はおいしいものには目がないので、生姜糖が入ったコーラと聞いて、自分も、それを飲みたくてたまらないでいるようだった。
「わかったよ。飲ませるよ」
馬小跳はそう答えていた。それからまもなく馬小跳たちは台所に立って、生姜糖を作り始めた。料理が得意な杜真子が先生役となって、生姜糖の作り方を教え始めた。
「まず生姜を薄く切って、そのあと湯がいてから水気を切ってください。それからフライパンに生姜と砂糖を入れて中火で炒ります。生姜や砂糖から水分が出てくるので熱で水分が抜けてカリカリになったらできあがりです」
杜真子がそう説明していた。杜真子の説明はわかりやすかったので、馬小跳たちは夢中になって生姜糖作りを楽しんでいた。生姜糖ができあがると馬小跳が冷蔵庫のなかからコーラの瓶を取り出して、コップにつぎ分けてから生姜糖を入れて、そのあとみんなに飲ませていた。
「うん、うまい。コーラの苦さと生姜糖の辛さがうまくミックスしていて刺激的な味がする」
唐飛がそう言った。
「こんなものを飲んだら神経がぴりぴりして、体がしゃきっとなるようだ」
毛超がそう言った。
「お、おまえが考えたのか?」
張達がそう聞いていた。馬小跳は首を横に振った。
「ぼくではない。ぼくのお父さんが考えた」
馬小跳は、そう答えていた。
「そうか。おまえのお父さんはすごいな」
張達がそう答えていた。
馬小跳たちは特製の飲み物を飲んで新奇なおいしさを味わったあと、居間のなかで、モンキーをこれからどうするかについて話し始めた。
「ぼくは今朝、お父さんと、そのことについて話し合ったけど、意見が合わなかった」
馬小跳がそう言った。
「お父さんは何と言ったのだ?」
唐飛がそう聞いた。
「お父さんはモンキーを動物園に連れていくと言っていた」
馬小跳がそう言った。
「あなたはどう思っているの?」
杜真子が聞いた。
「おれはモンキーを動物園ではなくて、これまで住んでいた山のなかに連れていきたいと思っている。家族もいるだろうし、自由に楽しく暮らせるだろうから」
馬小跳がそう答えた。それを聞いて杜真子が
「あなたの気持ちがわからないこともないわ。でもモンキーのうちが、どこにあるのか、知っているの?」
と聞いた。馬小跳は首を横に振った。すると杜真子が
「知らないのに、どうやって連れていくの?」
と言って、けげんそうな顔をしていた。
「一つだけ、方法がある」
馬小跳がそう言った。
「どんな方法?」
杜真子が聞いた。
「あのサル使いの男に聞いたら、もしかしたら知っていて、教えてくれるかもしれない」
馬小跳が真顔でそう言った。それを聞いて杜真子が、あきれたような顔をしながら
「真面目にそんなことを考えているの?」
と言った。馬小跳はうなずいた。それを見て唐飛が
「馬鹿だねえ、おまえは本当に馬鹿だよ。あいつが教えるわけがないではないか」
と言って、一笑に付していた。それを見て馬小跳が
「馬鹿とは何だ。馬鹿とは……」
と言って不愉快そうな顔をしながら唐飛をにらんでいた。馬小跳と唐飛の間に険悪な雰囲気が漂い始めたので、毛超がなかに入って
「おまえたちの言い分もわかるが、二人とも頭を冷やして、もっと冷静になれよ」
と言って、いさかいをおさめようとしていた。
「じゃ、おまえはどう思っているのだ?」
馬小跳が毛超に聞いた。
「おれとしては心情的には馬小跳の考えに同意する。しかし現実的には動物園に連れていくのがよいのではないかと思っている」
毛超がそう言った。すると杜真子が
「わたしもそう思うわ。動物園に連れていったら、えさを毎日与えられるから、自分で探しに行く必要がないし、おりのなかは空調がきいているから夏も冬も快適に過ごせる。雨に打たれたり、太陽にぎらぎら照らされることもない。お客さんもたくさん見にくるから寂しくないし、わたしたちも、いつでも会いに行けるから」
と言った。
「お、おれも、そう思う」
張達がそう言った。
みんなに押し切られそうになっていたが、それでも馬小跳は孤軍奮闘していて、モンキーを動物園に連れていくことには反対の立場を固持していた。
「みんなの意見もわかるけど、動物園のなかはいいことばかりではないよ。悪いこともある」
馬小跳がそう言った。それを聞いて唐飛が
「どんなところだ?」
と聞き返していた。
「自由がないところだ」
馬小跳がきっぱりと、そう言った。すると杜真子が
「どこにでもいいところと、よくないところがあるわよ。動物園で暮らしている動物には確かに自由はないと思う。でもその代わりに野生の生活では得られないようないいところもたくさんある。そのいいところに目を向けるべきだし、よくないところには目をつむるべきだわ」
と答えていた。
「そうだ、そうだ、おれもそう思う。杜真子、おまえは本当にいいことを言うな」
唐飛がそう答えて杜真子をほめていた。
そのあとしばらくしてから、唐飛が鼻をくんくんいわせながら
「何か、におってこないか?」
と言った。
「本当だ。何かこうばしいにおいが漂ってくるわ」
杜真子がそう言った。においは台所のほうからしていたので、馬小跳たちはすぐに台所にいってみた。すると何と、モンキーがガスコンロの横に座っていて、フライパンのなかにバナナとリンゴを入れてから火であぶっていた。ガスコンロのつけ方を覚えたモンキーが焼きバナナと焼きリンゴを作っていたのだった。まさかモンキーがそんなことをしているとはみんな思ってもいなかったので、びっくりしたような顔をしていた。杜真子がすぐにガスコンロの火を消したから事なきを得たものの、危うく大変なことになるところだった。バナナとリンゴの皮はもうすでに黒くこげて熱くなっていたので、冷めるまで待ってから、杜真子が皮を剥いていた。果肉はこげていなかったので、杜真子が味見をしてから、みんなにも分け与えていた。
「うん、なかなかいける味だな」
おいしいものには目がない唐飛がそう言った。それを聞いて杜真子が
「それよりもモンキーがガスコンロのつけ方を覚えたことのほうが問題だわ。このままだといつかきっと大変なことになるわよ」
と心配そうな顔をしながらそう言った。
「そうだな。モンキーを今すぐ、ここから出さなければならない」
唐飛がそう言った。
「早く、動物園に連絡しろよ」
毛超はそう言った。
「ど、動物園はどこにあるかな?」
張達がそう聞いていた。馬小跳は、みんながいら立っているのを見て
「そんなにあせるなよ。お父さんとお母さんが帰ってきてから、もう一度、どこに連れて行くか話し合ってから決める」
と言っていた。
当のモンキーは、みんなから疫病神のように思われていることは少しも知らないで、のほほんとしたような顔をしていた。ぼくはモンキーに
「おまえは大変なことをしたのだぞ。どうして、あんなことをしたのだ?」
と詰問した。するとモンキーが
「ぼくは今、人の生活にとても興味があるから、人がすることをしてみたいと思ったから、コンロに火をつけただけだよ」
と、あっけらかんに答えていた。それを聞いて、ぼくは
(モンキーはなんて能天気なサルだろう)
と思わざるを得なかった。
「もうこれからは絶対にコンロに火をつけたらいけない。わかったな」
ぼくはモンキーにそう言って、くぎを刺した。
「わかったよ。もうこれからは、なまのままでバナナやリンゴを食べる」
モンキーがそう答えていた。
杜真子や、唐飛たちは、それからまもなく、うちへ帰っていった。
「もうこれからは、おまえの部屋から絶対に外に出すなよ」
唐飛が帰る間際にそう言った。
「わかったよ。そうする」
馬小跳がそう答えていた。
馬小跳が電話をしてからまもなく、唐飛たちが馬小跳のうちへやってきた。いとこの杜真子もやってきた。モンキーが騒ぎを起こしたので、居ても立ってもいられなくなって飛んできたのだった。ところが当のモンキーはけろっとした顔をしていて、馬小跳の部屋のなかをあちこち元気よく走りまわっていた。死にかけていたとは思えないほどだった。
「まったくいい気なものだな、おれたちは心配してやってきたというのに……」
毛超がしぶい顔をしながらそう言った。唐飛が馬小跳に
「モンキーはどうして冷蔵庫のなかに入っていたのだ?」
と聞いた。馬小跳は首を横に振った。
「ぼくにもよくわからない」
馬小跳がそう答えていた。
「寝る前に、部屋の入口に、かぎをかけたの?」
杜真子が聞いた。
「もちろん、かけたよ」
馬小跳は自信をもってそう答えていた。
「だったら、どうして部屋の外に出ることができたのだろう?」
毛超が、けげんそうな顔をしながらそう言った。
「サルは知恵があるから、自分でかぎをあけることができたのかもしれない」
唐飛がそう推測していた。
「ま、まったく、油断もすきもない」
張達がそう答えていた。杜真子が
「モンキーが冷蔵庫を、どうやってあけたのか想像もつかないけど、自分でとびらを押してあけたとしか思えないわ」
と言っていた。
「そうとしか考えられない」
馬小跳がそう答えていた。
「冷蔵庫のなかで凍死寸前だったモンキーを、どうやって助けたのか、おれたちに詳しく話してくれないか」
毛超が興味深そうな顔をしながら、そう聞いていた。
「わかった。話すよ」
馬小跳はそう言ってから、今朝の出来事を話しはじめた。
「ぼくのお父さんが、意識がなかったモンキーを冷蔵庫のなかからひっぱり出して、居間に連れていってマッサージを施した。するとそれまで硬直していた筋肉が少しずつ柔らかくなってきて、皮膚の色も赤みが戻ってきた。するとそれからまもなくモンキーは意識を取り戻した。そのあと生姜糖(しょうがとう)が入ったコーラを飲ませたら元気が戻ってきた」
馬小跳はそう答えていた。それを聞いて唐飛が
「おれたちにも、それを飲ませてくれないかな」
と言った。唐飛はおいしいものには目がないので、生姜糖が入ったコーラと聞いて、自分も、それを飲みたくてたまらないでいるようだった。
「わかったよ。飲ませるよ」
馬小跳はそう答えていた。それからまもなく馬小跳たちは台所に立って、生姜糖を作り始めた。料理が得意な杜真子が先生役となって、生姜糖の作り方を教え始めた。
「まず生姜を薄く切って、そのあと湯がいてから水気を切ってください。それからフライパンに生姜と砂糖を入れて中火で炒ります。生姜や砂糖から水分が出てくるので熱で水分が抜けてカリカリになったらできあがりです」
杜真子がそう説明していた。杜真子の説明はわかりやすかったので、馬小跳たちは夢中になって生姜糖作りを楽しんでいた。生姜糖ができあがると馬小跳が冷蔵庫のなかからコーラの瓶を取り出して、コップにつぎ分けてから生姜糖を入れて、そのあとみんなに飲ませていた。
「うん、うまい。コーラの苦さと生姜糖の辛さがうまくミックスしていて刺激的な味がする」
唐飛がそう言った。
「こんなものを飲んだら神経がぴりぴりして、体がしゃきっとなるようだ」
毛超がそう言った。
「お、おまえが考えたのか?」
張達がそう聞いていた。馬小跳は首を横に振った。
「ぼくではない。ぼくのお父さんが考えた」
馬小跳は、そう答えていた。
「そうか。おまえのお父さんはすごいな」
張達がそう答えていた。
馬小跳たちは特製の飲み物を飲んで新奇なおいしさを味わったあと、居間のなかで、モンキーをこれからどうするかについて話し始めた。
「ぼくは今朝、お父さんと、そのことについて話し合ったけど、意見が合わなかった」
馬小跳がそう言った。
「お父さんは何と言ったのだ?」
唐飛がそう聞いた。
「お父さんはモンキーを動物園に連れていくと言っていた」
馬小跳がそう言った。
「あなたはどう思っているの?」
杜真子が聞いた。
「おれはモンキーを動物園ではなくて、これまで住んでいた山のなかに連れていきたいと思っている。家族もいるだろうし、自由に楽しく暮らせるだろうから」
馬小跳がそう答えた。それを聞いて杜真子が
「あなたの気持ちがわからないこともないわ。でもモンキーのうちが、どこにあるのか、知っているの?」
と聞いた。馬小跳は首を横に振った。すると杜真子が
「知らないのに、どうやって連れていくの?」
と言って、けげんそうな顔をしていた。
「一つだけ、方法がある」
馬小跳がそう言った。
「どんな方法?」
杜真子が聞いた。
「あのサル使いの男に聞いたら、もしかしたら知っていて、教えてくれるかもしれない」
馬小跳が真顔でそう言った。それを聞いて杜真子が、あきれたような顔をしながら
「真面目にそんなことを考えているの?」
と言った。馬小跳はうなずいた。それを見て唐飛が
「馬鹿だねえ、おまえは本当に馬鹿だよ。あいつが教えるわけがないではないか」
と言って、一笑に付していた。それを見て馬小跳が
「馬鹿とは何だ。馬鹿とは……」
と言って不愉快そうな顔をしながら唐飛をにらんでいた。馬小跳と唐飛の間に険悪な雰囲気が漂い始めたので、毛超がなかに入って
「おまえたちの言い分もわかるが、二人とも頭を冷やして、もっと冷静になれよ」
と言って、いさかいをおさめようとしていた。
「じゃ、おまえはどう思っているのだ?」
馬小跳が毛超に聞いた。
「おれとしては心情的には馬小跳の考えに同意する。しかし現実的には動物園に連れていくのがよいのではないかと思っている」
毛超がそう言った。すると杜真子が
「わたしもそう思うわ。動物園に連れていったら、えさを毎日与えられるから、自分で探しに行く必要がないし、おりのなかは空調がきいているから夏も冬も快適に過ごせる。雨に打たれたり、太陽にぎらぎら照らされることもない。お客さんもたくさん見にくるから寂しくないし、わたしたちも、いつでも会いに行けるから」
と言った。
「お、おれも、そう思う」
張達がそう言った。
みんなに押し切られそうになっていたが、それでも馬小跳は孤軍奮闘していて、モンキーを動物園に連れていくことには反対の立場を固持していた。
「みんなの意見もわかるけど、動物園のなかはいいことばかりではないよ。悪いこともある」
馬小跳がそう言った。それを聞いて唐飛が
「どんなところだ?」
と聞き返していた。
「自由がないところだ」
馬小跳がきっぱりと、そう言った。すると杜真子が
「どこにでもいいところと、よくないところがあるわよ。動物園で暮らしている動物には確かに自由はないと思う。でもその代わりに野生の生活では得られないようないいところもたくさんある。そのいいところに目を向けるべきだし、よくないところには目をつむるべきだわ」
と答えていた。
「そうだ、そうだ、おれもそう思う。杜真子、おまえは本当にいいことを言うな」
唐飛がそう答えて杜真子をほめていた。
そのあとしばらくしてから、唐飛が鼻をくんくんいわせながら
「何か、におってこないか?」
と言った。
「本当だ。何かこうばしいにおいが漂ってくるわ」
杜真子がそう言った。においは台所のほうからしていたので、馬小跳たちはすぐに台所にいってみた。すると何と、モンキーがガスコンロの横に座っていて、フライパンのなかにバナナとリンゴを入れてから火であぶっていた。ガスコンロのつけ方を覚えたモンキーが焼きバナナと焼きリンゴを作っていたのだった。まさかモンキーがそんなことをしているとはみんな思ってもいなかったので、びっくりしたような顔をしていた。杜真子がすぐにガスコンロの火を消したから事なきを得たものの、危うく大変なことになるところだった。バナナとリンゴの皮はもうすでに黒くこげて熱くなっていたので、冷めるまで待ってから、杜真子が皮を剥いていた。果肉はこげていなかったので、杜真子が味見をしてから、みんなにも分け与えていた。
「うん、なかなかいける味だな」
おいしいものには目がない唐飛がそう言った。それを聞いて杜真子が
「それよりもモンキーがガスコンロのつけ方を覚えたことのほうが問題だわ。このままだといつかきっと大変なことになるわよ」
と心配そうな顔をしながらそう言った。
「そうだな。モンキーを今すぐ、ここから出さなければならない」
唐飛がそう言った。
「早く、動物園に連絡しろよ」
毛超はそう言った。
「ど、動物園はどこにあるかな?」
張達がそう聞いていた。馬小跳は、みんながいら立っているのを見て
「そんなにあせるなよ。お父さんとお母さんが帰ってきてから、もう一度、どこに連れて行くか話し合ってから決める」
と言っていた。
当のモンキーは、みんなから疫病神のように思われていることは少しも知らないで、のほほんとしたような顔をしていた。ぼくはモンキーに
「おまえは大変なことをしたのだぞ。どうして、あんなことをしたのだ?」
と詰問した。するとモンキーが
「ぼくは今、人の生活にとても興味があるから、人がすることをしてみたいと思ったから、コンロに火をつけただけだよ」
と、あっけらかんに答えていた。それを聞いて、ぼくは
(モンキーはなんて能天気なサルだろう)
と思わざるを得なかった。
「もうこれからは絶対にコンロに火をつけたらいけない。わかったな」
ぼくはモンキーにそう言って、くぎを刺した。
「わかったよ。もうこれからは、なまのままでバナナやリンゴを食べる」
モンキーがそう答えていた。
杜真子や、唐飛たちは、それからまもなく、うちへ帰っていった。
「もうこれからは、おまえの部屋から絶対に外に出すなよ」
唐飛が帰る間際にそう言った。
「わかったよ。そうする」
馬小跳がそう答えていた。

