人になりたいと思ったサル

笑い猫
様々な気持ちを笑いで表現する猫。微笑んだり、げらげら笑ったり、やるせない顔で笑ったり、にたにた笑ったり、苦虫をかみつぶしたような顔で笑ったり、作り笑いもできる。しっかりした考えを持っていて、性格によって運命が決まると信じている。人を観察することが好きで、人の言葉を聞いて分かる。

杜真子
心のなかにある、もやもやとした気持ちを笑い猫に打ち明けることで解消している女の子。お母さんと、しっくりいっていないので、うちにいるときは、部屋のなかに閉じこもっていることが多い。

モンキー
サル回しの大道芸をしていた野生動物。サル使いの男に厳しい訓練を受けて、輪くぐりや綱渡りや竹馬などの芸を習得して、公園のなかで披露して、見る人を楽しませていた。失敗したり、言われるとおりにしなかったら、サル使いの男にむちでたたかれたり、タバコの火を近づけられてやけどをさせられていた。笑い猫や子どもたちに助けられたモンキーはその後、笑い猫といっしょに洞窟のなかで暮らし始めた。ある日、大雨が降って洞窟のなかが水浸しになり、その後、モンキーは笑い猫といっしょに馬小跳のうちへ連れていかれた。それ以来、モンキーは人の生活にあこがれるようになり、人の真似をして、いろいろなことをするようになった。そのために様々な事件を引き起こして、奥山に連れていかれた。

サル使いの男
サルを奥山のなかから捕まえてきて厳しい訓練をおこなってサル回しをおこなっていた大道芸人。サルが技に失敗したり、言うことを聞かなかったら怒って、むちでたたいたり、タバコの火でやけどをさせたりしていた。お金を儲けることに執着していて、サルの気持ちにはまったく思いを馳せようとしなかった。

地包天
性格が優しくて、おとなしいメスのチン犬。太っているので、動きは鈍い。地包天の飼い主さんは杜真子と同じアパートに住んでいるので、笑い猫と地包天は顔なじみであり、仲のよい友だちとして親しく付き合っている。飼い主さんはニンニクが好きだから、地包天にもニンニクをよく食べさせる。そのために笑い猫が地包天に会うときは口のなかからニンニクのにおいがすることが多い。

老いらくさん
どれくらい長く生きているか、自分でもわからないほど年を取っているネズミ。思慮深くて哲学的な考えにふけることが多いが、ユーモアのセンスにもたけている。ずる賢いところが多いが、良心も少しはある。けっしてよいネズミとは言えないが、悪いネズミでもない。笑い猫の親友で、相談によく乗ってくれる。

馬小跳
やんちゃな男の子。大きな過ちは犯さないが、小さな過ちは、しょっちゅう犯す。先生から叱られて、職員室の前に立たされているときは、しょんぼりしているが、お仕置きを解かれたときは、ぱっと明るくなって、元気よくその場から去っていく。

唐飛
太っていて、歩く姿がペンギンのように、よたよたしているので、友だちからは「ペンギン」と呼ばれている。食いしん坊で、しょっちゅう、何かを口に入れている。

毛超
話し好きで、口から先に生まれたのではないかと思えるほど、よくしゃべる。友だちからは「シャベクリ―」と呼ばれている。

張達
吃音(きつおん)障害があるので、どもることが多い。テコンドーをすることが趣味で、毎日体を鍛えている。足も速くて、かけっこではクラスで一番速い。友だちとけんかをするときは口では負けるが、なぐりあいになると勝つ。口が大きいので、友だちからは「カバ」と呼ばれている。