しかし、やり遂げたとは言っても、これは復讐。後に残るのは清々しさや爽快感などではない。
そう思って再び捕食の跡を見ると、そこにはヒメの姿がなかった。代わりに一人の娘が座っていて、こちらを見ている。
「え……ヒメちゃん、なの……?」
リィラが目を疑うのも無理はない。そこにいたのは魔物のヒメではなくレンティの姿。ウェーブのかかった長い銀色の髪と白い肌、黒いドレスまでもが同じ。
ただ、さっきまでのレンティと違うのは、瞳の色がスカイブルーではなく魔物の瞳のデーモンレッド。
レンティを捕食したヒメが、その体を得て生まれ変わった姿だった。
ヒメはゆっくりと立ち上がると、その赤の瞳を真っ先に向けた相手はアレンだった。
「アレン!!」
駆け出したヒメは、アレンの側まで駆け寄ると彼の逞しい胸に全力で飛び込んで抱きついた。
「アレン!! やっと私、大人になりましたの!! これでアレンと結婚できますわ!!」
「ヒメ様……はい。お待ちしてました」
ようやくアレンも頬を緩めて愛しい思いでヒメを抱き返す。元々、ヒメは子犬の姿の時からアレンを本気で愛していた。
そしてヒメを愛していたのはアレンも同じ。ヒメが人の姿を得た事で、ようやく二人は結ばれる事ができる。
しかしゼンティはなぜか素直に喜べない。複雑な心境で笑顔が歪んでしまった。
「おめでたいんだけどさ……ヒメの口調、レンに似てるよね……」
「……偶然、だよ……たぶん」
リィラも思わず苦笑いをする。ヒメはレンティの口調を真似てはいないはずだが、見事にシンクロしている。
そう思って再び捕食の跡を見ると、そこにはヒメの姿がなかった。代わりに一人の娘が座っていて、こちらを見ている。
「え……ヒメちゃん、なの……?」
リィラが目を疑うのも無理はない。そこにいたのは魔物のヒメではなくレンティの姿。ウェーブのかかった長い銀色の髪と白い肌、黒いドレスまでもが同じ。
ただ、さっきまでのレンティと違うのは、瞳の色がスカイブルーではなく魔物の瞳のデーモンレッド。
レンティを捕食したヒメが、その体を得て生まれ変わった姿だった。
ヒメはゆっくりと立ち上がると、その赤の瞳を真っ先に向けた相手はアレンだった。
「アレン!!」
駆け出したヒメは、アレンの側まで駆け寄ると彼の逞しい胸に全力で飛び込んで抱きついた。
「アレン!! やっと私、大人になりましたの!! これでアレンと結婚できますわ!!」
「ヒメ様……はい。お待ちしてました」
ようやくアレンも頬を緩めて愛しい思いでヒメを抱き返す。元々、ヒメは子犬の姿の時からアレンを本気で愛していた。
そしてヒメを愛していたのはアレンも同じ。ヒメが人の姿を得た事で、ようやく二人は結ばれる事ができる。
しかしゼンティはなぜか素直に喜べない。複雑な心境で笑顔が歪んでしまった。
「おめでたいんだけどさ……ヒメの口調、レンに似てるよね……」
「……偶然、だよ……たぶん」
リィラも思わず苦笑いをする。ヒメはレンティの口調を真似てはいないはずだが、見事にシンクロしている。



