手に持ったナイフでリィラの腕を切りつけようとした瞬間、その片腕が動かなくなった。
いつの間にか背後に回っていたアレンが、後ろからレンティの腕を掴んで制止していた。
「なっ……アレン!?」
「レンティ様、式の最中です。お控えください」
アレンはレンティの手からナイフを奪い取るが、レンティは納得いかずにアレンに何かを言い返そうと構える。
アレンはメインテーブルに置かれたグラスを手に取るとレンティに差し出した。その飲み物には毒が含まれている。
「落ち着いてください。お飲み物でもどうぞ」
「……!!」
毒が盛られている事を知っているアレンが、なぜそれを飲ませようとするのか。レンティは訳が分からない。
レンティが戸惑って動けずにいると、アレンはそのグラスの飲み物を自分の口に含んだ。
「アレン、だめですわ、それには毒が……!!」
レンティがアレンを引き止めようと手を伸ばすと、その手をアレンが掴んで強く引き寄せた。
あっという間にアレンの胸に抱かれる形になって驚いたレンティが顔を上げる。
アレンの瞳の色は、いつものブラウンではなく赤。その魔物の赤い瞳と目が合うと、アレンに強引に唇を重ねられる。
「……んっ!?」
口移しによって毒の飲料を口に流し込まれたレンティは、両手で力いっぱいアレンの体を突き放した。
「げほっ、げほっ……! はぁ、はぁ……」
飲まされた毒を吐き出そうと咳き込む。幸い、それほど飲み込んではいないが少し痺れが残る。
赤の瞳を持つ魔物のアレンは、床に座り込むレンティを感情もなく見下している。
「忌まわしい毒を持ち込んだのはレンティ、お前だ」
「アレ、ン、あなた……」
レンティは未だに気付いていない。アレンの演技も、偽りの愛も、そして復讐にも。
いつの間にか背後に回っていたアレンが、後ろからレンティの腕を掴んで制止していた。
「なっ……アレン!?」
「レンティ様、式の最中です。お控えください」
アレンはレンティの手からナイフを奪い取るが、レンティは納得いかずにアレンに何かを言い返そうと構える。
アレンはメインテーブルに置かれたグラスを手に取るとレンティに差し出した。その飲み物には毒が含まれている。
「落ち着いてください。お飲み物でもどうぞ」
「……!!」
毒が盛られている事を知っているアレンが、なぜそれを飲ませようとするのか。レンティは訳が分からない。
レンティが戸惑って動けずにいると、アレンはそのグラスの飲み物を自分の口に含んだ。
「アレン、だめですわ、それには毒が……!!」
レンティがアレンを引き止めようと手を伸ばすと、その手をアレンが掴んで強く引き寄せた。
あっという間にアレンの胸に抱かれる形になって驚いたレンティが顔を上げる。
アレンの瞳の色は、いつものブラウンではなく赤。その魔物の赤い瞳と目が合うと、アレンに強引に唇を重ねられる。
「……んっ!?」
口移しによって毒の飲料を口に流し込まれたレンティは、両手で力いっぱいアレンの体を突き放した。
「げほっ、げほっ……! はぁ、はぁ……」
飲まされた毒を吐き出そうと咳き込む。幸い、それほど飲み込んではいないが少し痺れが残る。
赤の瞳を持つ魔物のアレンは、床に座り込むレンティを感情もなく見下している。
「忌まわしい毒を持ち込んだのはレンティ、お前だ」
「アレ、ン、あなた……」
レンティは未だに気付いていない。アレンの演技も、偽りの愛も、そして復讐にも。



