結婚式と戴冠式はアディールの王城の大広間で執り行われる。
国内外の王族や貴族が招待されて、兵士たちも総動員で警備にあたる。国を挙げての大規模な式典となる。
式の開始前に、ゼンティとリィラの控え室に思わぬ来客が訪れた。
「ゼンティ、リィラちゃん、きたぞ~!!」
「あらぁ、リィラちゃん素敵なドレス! ゼンティも素敵よぉ~! お母さん嬉しいわぁ」
腕を組んで部屋に入ってきた二人は、見た目もゼンティにそっくりな銀髪の夫婦、ベスティとスティア。ゼンティの両親だ。
「もぉ、父さん、母さん。ここでは僕は『センティ』だよ」
「えっ!? ゼンティ、ご両親も招待したの!?」
「うん、もちろん。晴れの日だからね」
まさかベスティア国の王と王妃である両親が、アディール国まで来るとは思わなかった。
アディール国とベスティア国に国交はない。それどころか、人の体を得る獣魔とベスティア国の存在自体が一般には知られていない。
しかしゼンティには、両親をここに招待した事にすら意味があり意図がある。
そうして結婚式が始まるが、新郎ゼンティと新婦リィラがメインテーブルに着席するところまでは至って普通。何も起きなかった。
それどころか、リィラは見せつけるようにしてゼンティとイチャつきながら料理を食べ始めた。
「センティ、これ美味しいよ。はい、あーんして」
「あ、リィラちゃんのそれ飲みたいな。少しちょうだい」
礼儀作法など一切無視で、二人はわざとらしく楽しい食事風景を見せてアピールしている。
二人に出された料理と飲み物には毒が盛られているが、それを承知で食べている。二人にとって毒は全く問題ではない。
獣魔のゼンティは毒が好物だし、毒の種族の獣魔であるリィラも同様。むしろ毒のスパイスで食欲が増す。
相手が人間だと思って、新開発の魔物用の毒ではなく、人間用の普通の毒を使用したレンティの詰めが甘かった。
国内外の王族や貴族が招待されて、兵士たちも総動員で警備にあたる。国を挙げての大規模な式典となる。
式の開始前に、ゼンティとリィラの控え室に思わぬ来客が訪れた。
「ゼンティ、リィラちゃん、きたぞ~!!」
「あらぁ、リィラちゃん素敵なドレス! ゼンティも素敵よぉ~! お母さん嬉しいわぁ」
腕を組んで部屋に入ってきた二人は、見た目もゼンティにそっくりな銀髪の夫婦、ベスティとスティア。ゼンティの両親だ。
「もぉ、父さん、母さん。ここでは僕は『センティ』だよ」
「えっ!? ゼンティ、ご両親も招待したの!?」
「うん、もちろん。晴れの日だからね」
まさかベスティア国の王と王妃である両親が、アディール国まで来るとは思わなかった。
アディール国とベスティア国に国交はない。それどころか、人の体を得る獣魔とベスティア国の存在自体が一般には知られていない。
しかしゼンティには、両親をここに招待した事にすら意味があり意図がある。
そうして結婚式が始まるが、新郎ゼンティと新婦リィラがメインテーブルに着席するところまでは至って普通。何も起きなかった。
それどころか、リィラは見せつけるようにしてゼンティとイチャつきながら料理を食べ始めた。
「センティ、これ美味しいよ。はい、あーんして」
「あ、リィラちゃんのそれ飲みたいな。少しちょうだい」
礼儀作法など一切無視で、二人はわざとらしく楽しい食事風景を見せてアピールしている。
二人に出された料理と飲み物には毒が盛られているが、それを承知で食べている。二人にとって毒は全く問題ではない。
獣魔のゼンティは毒が好物だし、毒の種族の獣魔であるリィラも同様。むしろ毒のスパイスで食欲が増す。
相手が人間だと思って、新開発の魔物用の毒ではなく、人間用の普通の毒を使用したレンティの詰めが甘かった。



