チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

私たちは稽古場に移動した。

「で、なんの演技で勝負する?」

伊月さんがこちらを見て、笑っている。

まるでどんな演技でも勝てるというように。

「前に私が入団審査をしたお題のその後はどうですか?」

「その後?」

「はい。アイドルがプロデューサーと夢を目指し始める。でも、ぶつかる瞬間もある。そんな演技で勝負したいです」

「セリフは?」

「自由で。アイドルが夢の舞台に立った瞬間でも、リハーサルの瞬間でも、舞台は何でもOKで」

「いいね、面白い」

伊月さんがあごに手を当てて、どの瞬間を演技するか考えている様子だった。