チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

扉が開いて入ってきたのは、若い二十歳くらいの男性だった。

黒髪が目までかかっているけれど、キリッとした目が少し見えている。

「君が入団希望の三島くん?」

「はい」

「そう。じゃあ早速だけど、演技審査するから」

見た目よりずっと伊月さんは冷たい言い方だった。

そして、私に投げ捨てるように台本を渡してくる。

「何分欲しい?」

そう聞かれて、意味が分からない。

「えっと、読み終わるまでですかね……?」

すると、驚いた表情で目を見開く伊月さん。

何かおかしなことを言っただろうか。