秋が深まって物寂しい空気になってくると、薫の君は宇治を思い出される。
ちょうどお堂が完成したという連絡があったので、そのご確認がてら宇治へ行かれた。
しばらくぶりの宇治で、紅葉をおもしろくご覧になる。
解体した山荘の跡地には、新しく立派な山荘が建っている。
亡き八の宮様は僧侶のようなご生活をお求めだったから、昔の山荘はもっと質素だった。
薫の君はそれを懐かしく恋しく思い出して、
<そのままにしておいた方がよかったかもしれない>
と後悔なさる。
もともと山荘にあった質素な家具は、お堂に付属する僧侶の家で使わせなさる。
新築した山荘には山里らしい新しい家具をお入れになった。
あまり質素にはなさらず、美しく格式高く整っている。
ちょうどお堂が完成したという連絡があったので、そのご確認がてら宇治へ行かれた。
しばらくぶりの宇治で、紅葉をおもしろくご覧になる。
解体した山荘の跡地には、新しく立派な山荘が建っている。
亡き八の宮様は僧侶のようなご生活をお求めだったから、昔の山荘はもっと質素だった。
薫の君はそれを懐かしく恋しく思い出して、
<そのままにしておいた方がよかったかもしれない>
と後悔なさる。
もともと山荘にあった質素な家具は、お堂に付属する僧侶の家で使わせなさる。
新築した山荘には山里らしい新しい家具をお入れになった。
あまり質素にはなさらず、美しく格式高く整っている。



