浮舟の君は本当に具合が悪くなってきたのだけれど、乳母は中君のお部屋へ上がることを勧めする。
「これでは宮様と何かあったように中君は勘違いなさるでしょう。姫様はただおっとりとお部屋へお上がりなされませ。右近殿には私からきちんとご説明しておきますから」
と言って、浮舟の君を連れて中君のお部屋近くまで行った。
右近を呼んで言う。
「びっくりするようなことがありましたから、姫様はお熱が出てしまわれました。苦しそうになさるのがお気の毒です。中君からもお慰めくださいませとお伝えください。実際には何もありませんでしたのに、異母姉君に申し訳ないとお思いのようなのです。まだ男女のことをご存じない姫様ですから、そんなふうに勘違いなさるのも仕方がないことではありますけれど」
乳母は浮舟の君を無理やり押しやるようにして、お部屋へ入れてしまった。
「これでは宮様と何かあったように中君は勘違いなさるでしょう。姫様はただおっとりとお部屋へお上がりなされませ。右近殿には私からきちんとご説明しておきますから」
と言って、浮舟の君を連れて中君のお部屋近くまで行った。
右近を呼んで言う。
「びっくりするようなことがありましたから、姫様はお熱が出てしまわれました。苦しそうになさるのがお気の毒です。中君からもお慰めくださいませとお伝えください。実際には何もありませんでしたのに、異母姉君に申し訳ないとお思いのようなのです。まだ男女のことをご存じない姫様ですから、そんなふうに勘違いなさるのも仕方がないことではありますけれど」
乳母は浮舟の君を無理やり押しやるようにして、お部屋へ入れてしまった。



