野いちご源氏物語 五〇 東屋(あずまや)

匂宮(におうのみや)様はいそいで身支度(みじたく)を整えて乗り物にお乗りになった。
こちらに内裏(だいり)に近い門があるから、乗り物は浮舟の君の部屋のそばを通っていくみたい。
宮様の上品なお声が聞こえると、浮舟の君は嫌な気分になった。