夕方になって中君のお部屋へお戻りになると、中君は別の場所でお髪を洗わせていらっしゃるところだった。
そちらで働いている女房以外は自分の部屋に下がってしまったようで、宮様のお話し相手になる人がいない。
「これでは退屈でつまらない」
女童を通じて宮様がおっしゃると、お髪を洗っている女房から申し訳なさそうな返事が返ってきた。
「いつもは宮様がお留守の日にお済ませなさるのですが、ここ何日かは面倒がられまして。これ以上先延ばしにいたしますと、お髪を洗うのに縁起がよくない月になりますから」
そちらで働いている女房以外は自分の部屋に下がってしまったようで、宮様のお話し相手になる人がいない。
「これでは退屈でつまらない」
女童を通じて宮様がおっしゃると、お髪を洗っている女房から申し訳なさそうな返事が返ってきた。
「いつもは宮様がお留守の日にお済ませなさるのですが、ここ何日かは面倒がられまして。これ以上先延ばしにいたしますと、お髪を洗うのに縁起がよくない月になりますから」



