継父も低い身分の家に生まれた人ではない。
親戚には立派な人が多いし、財産も豊かなので、屋敷を美しく整えて風流に暮らしている。
それでもやはり、若いころから地方暮らしが長いと、性格が田舎者っぽくなるのよね。
話し方も方言が混ざっていて、都の人とは違う。
東国の人らしい荒々しい性格かと思えば、身分の高い相手には逆らわない。
ぺこぺこしてご機嫌をとろうとする。
楽器はできないけれど、さすがに弓は上手に扱う。
まぁ、そんな感じの人よ。
その程度の主人でも、勢いだけはある家だったから、よい女房が集まっていた。
見事な着物を着て、下手な和歌を詠みあったり華やかな行事をしたりする。
そうやって遊び暮らしているのを、
「この家の娘なら、さぞかし聡明で美人なのだろう」
と、求婚者たちは都合よく理解する。
自分こそが姫君の婿になろうと競争している男たちのなかに、少将様という人がいらっしゃった。
二十二、三歳くらいで、落ち着きがあって、学問もよくおできになる。
それなのに今ひとつぱっとしないお暮らしだから、恋人ともうまくいかなくなり、この姫君に熱心に言い寄っておられるの。
親戚には立派な人が多いし、財産も豊かなので、屋敷を美しく整えて風流に暮らしている。
それでもやはり、若いころから地方暮らしが長いと、性格が田舎者っぽくなるのよね。
話し方も方言が混ざっていて、都の人とは違う。
東国の人らしい荒々しい性格かと思えば、身分の高い相手には逆らわない。
ぺこぺこしてご機嫌をとろうとする。
楽器はできないけれど、さすがに弓は上手に扱う。
まぁ、そんな感じの人よ。
その程度の主人でも、勢いだけはある家だったから、よい女房が集まっていた。
見事な着物を着て、下手な和歌を詠みあったり華やかな行事をしたりする。
そうやって遊び暮らしているのを、
「この家の娘なら、さぞかし聡明で美人なのだろう」
と、求婚者たちは都合よく理解する。
自分こそが姫君の婿になろうと競争している男たちのなかに、少将様という人がいらっしゃった。
二十二、三歳くらいで、落ち着きがあって、学問もよくおできになる。
それなのに今ひとつぱっとしないお暮らしだから、恋人ともうまくいかなくなり、この姫君に熱心に言い寄っておられるの。



