元常陸の守は少将様を盛大にお迎えしようと張り切っている。
でも風流なやり方は知らない。
田舎から持ってきた質の悪い布地などを、お供へのお土産としてごろごろと転がしておく。
食事も置き場所がないほど並べて、やかましく勧める。
それをお供がよろこぶので、少将様も、
<理想どおりになった。結婚相手を継娘ではなく実子の娘に変えたのは、やはり正解だったな>
と満足していらっしゃる。
母親もさすがに初めのうちは我慢していた。
<結婚を見届けなければ夫が恨むだろう>
と思って、ただ夫がすることを黙って見ていたの。
屋敷は広いけれど、長女や次女の婿も暮らしているから、そこへ少将様まで加われば手狭になる。
守は姫君のお部屋がある離れに少将様の部屋をつくろうとした。
これでは姫君は離れの端に追いやられてしまう。
それがもったいなくお気の毒で、
<そうだ、二条の院へ一時的に滞在させていただけないだろうか>
と母親は思いついたの。
でも風流なやり方は知らない。
田舎から持ってきた質の悪い布地などを、お供へのお土産としてごろごろと転がしておく。
食事も置き場所がないほど並べて、やかましく勧める。
それをお供がよろこぶので、少将様も、
<理想どおりになった。結婚相手を継娘ではなく実子の娘に変えたのは、やはり正解だったな>
と満足していらっしゃる。
母親もさすがに初めのうちは我慢していた。
<結婚を見届けなければ夫が恨むだろう>
と思って、ただ夫がすることを黙って見ていたの。
屋敷は広いけれど、長女や次女の婿も暮らしているから、そこへ少将様まで加われば手狭になる。
守は姫君のお部屋がある離れに少将様の部屋をつくろうとした。
これでは姫君は離れの端に追いやられてしまう。
それがもったいなくお気の毒で、
<そうだ、二条の院へ一時的に滞在させていただけないだろうか>
と母親は思いついたの。



