【2.26公開】ハルくんの、かくしごと。




できるわけないよ~…。彼女がいるかもしれないのに。

はぁ、とため息。

チラッとハルくんの方を見ると、ハルくんは面倒くさそうに口を開いた。



「やっぱコンビニ行くのやめるわ。家帰るけど、お前もくる?」



ハルくんは、しゃがんで私と目線を合わせる。

久しぶりに正面から見た、ハルくんの顔。

というか――ハルくんの存在自体が久しぶり。

近い。視線が絡むだけで、心臓が跳ねる。

冷たい目じゃない。でも、優しいとも言えない。ただ、真っ直ぐに私を見ている。



1週間、ずっとハルくんを避けてた。

朝、ハルくんのお家の前で待ち伏せもしない。

一緒に帰ることもしない。

お家にも押しかけない。

たったの1週間だったけど、凄く長く感じた。



ハルくんの言葉に、コク、と小さくうなずいた。

立ち上がるハルくんの後ろをついていく。


“ハルくん、今日は彼女いないの?”

“私を家にあげてもいいの?”


そんなことが頭をよぎったけど、聞いたらダメな気がして、聞かなかった。