できるわけないよ~…。彼女がいるかもしれないのに。
はぁ、とため息。
チラッとハルくんの方を見ると、ハルくんは面倒くさそうに口を開いた。
「やっぱコンビニ行くのやめるわ。家帰るけど、お前もくる?」
ハルくんは、しゃがんで私と目線を合わせる。
久しぶりに正面から見た、ハルくんの顔。
というか――ハルくんの存在自体が久しぶり。
近い。視線が絡むだけで、心臓が跳ねる。
冷たい目じゃない。でも、優しいとも言えない。ただ、真っ直ぐに私を見ている。
1週間、ずっとハルくんを避けてた。
朝、ハルくんのお家の前で待ち伏せもしない。
一緒に帰ることもしない。
お家にも押しかけない。
たったの1週間だったけど、凄く長く感じた。
ハルくんの言葉に、コク、と小さくうなずいた。
立ち上がるハルくんの後ろをついていく。
“ハルくん、今日は彼女いないの?”
“私を家にあげてもいいの?”
そんなことが頭をよぎったけど、聞いたらダメな気がして、聞かなかった。



