【2.26公開】ハルくんの、かくしごと。




…もう帰るの?彼女。



「……。」



やめよう、考えるの。

頭おかしくなる。

地球温暖化について考えよう。そうしよう。



「…何してんの」



突然、目の前に現れたハルくん。

ラフな服装。

やっぱり暑がり。 もう半袖にサンダルで、夏を先取りしてるみたい。



「家入んねーの?」



低い声が、玄関前に響く。



「…地球温暖化のこと考えてた」



ぽけっとした顔でそう言うと、ハルくんは首を傾げて、頭に浮かび上がるはてなマーク。



「は、ハルくんは…なにしてるの」



彼女は?家に置いてきたの?

答えなんて分かってるはずなのに、口が勝手に動いた。



「今からコンビニ」

「そ、そう」



ドキドキ、ドキドキ。

お願いだから、止まってほしい、この鼓動。



「で。お前は、何してんの」

「…家の鍵なくて」



ピコン、とちょうどお母さんからの連絡。

開いてみると――「遥くんのとこお邪魔させてもらって」の一言。

スマホの文字が、目に焼き付く。

“遥くんのとこ”…つまり、ハルくんの部屋。

お母さんは何も考えずに送ってきたんだろうけど、 私にとっては心臓をえぐるような言葉。