家に着くと、嫌でも目に入る。
ハルくんのお部屋。
電気がついてる。
ハルくんが帰ってきてる。
彼女も一緒なのかな。
スクバから鍵を取り出して、鍵穴に差す。
「……あ、れ」
まって。入らない。
嘘。
よく見ると――家の鍵じゃない。倉庫の鍵。
「……。」
最悪だ。ほんと、気が抜けてる最近。 私のバカ。
玄関前の階段に座り込む。
スマホを出して、お母さんに連絡。
「家の鍵と倉庫の鍵間違えちゃった…と」
ばかだなぁ、ほんと。
暑いしさ…。なんとかならないかな、地球温暖化。
膝に頬杖をついて、空を見上げる。
青空なのに、心は重たい。
すると、チラッと視界に入る。
ハルくんのお部屋。 さっきまで電気がついていたのに、消えてる。



