「ハルくん、ありがとう~!」
濡れた髪のままリビングへ行くと、ソファでスマホゲームに夢中なハルくん。
また、外の世界をシャットダウンしてる。
「ハルくん、何時までいてくれる?」
後ろから覗き込むように声をかける。
「んー」
返事はあるけど、考えてない。ゲームに集中。
ポタっと、濡れた髪から雫がハルくんのスマホ画面に落ちる。
「あ、ごめん」
一応謝ると、ハルくんはゲームをやめてスマホをソファにポイッ。
振り向いて、私を見る。
「髪、乾かしてから来て」
そう言ってから、視線が私の手元へ。
右手に持っているドライヤーを見て、何かを察した様子。
……バレた。
乾かしてもらうつもりだったの、気付かれたかも。



