「リビングにいるから、風呂入ってきて」
「えっ」
スタスタと私を置いてリビングへ行くハルくん。
やっぱり優しい。優しい、優しい、男前な私の幼なじみ。
勢いよくリビングの扉を閉められたけど、今の気分はルンルン。さっきまで怖かったのに、そんなのどこかへ消えてしまった。
ハルくんがいてくれる。それだけで、安心できる。
その安心を抱えたまま、洗面所へ向かう。
鏡に映る自分の顔は、少し赤くて、少し笑っていた。
制服を脱ぎながら、ふとハルくんのネクタイを緩める姿を思い出す。
片手で、クイッて。
その仕草に漂う色気。
自分のリボンで真似してみるけど、全然違う。
やっぱりリボンじゃダメなのかも。
今度、ハルくんにネクタイ借りよう。
そう決めて、リボンをポイっと投げ捨てる。
残りの制服も全部脱いで、お風呂へ。



