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夜、ハルくんは私をベッドの上で抱きしめてくれた。
「もう、触るなって言わない?」
「さすがに、言わない」
よかった。ほんとに。
「むしろ、触ってほしい」
「…ハルくん、えっち」
ぷくっと頬を膨らますと、指先でつんつんしてくる。
「でも、それよりも俺が触りたい」
普通の顔で。いつもの顔で。
さらっとそんなこと言うの。
「…は、ハルくん、私にもそういう感情あるんだね?」
今まで、そんな素振り見せなかったのに。
ハルくんはムッと怒った顔をした。
「いつもベタベタ触られて、俺が何とも思ってないって?」
「だって、いつも怒ってばかりだったもん」
「ずっと大事にしてきて、手出せないだろ」
でも、キスはしてきたじゃん。
そう言いかけて、唇を噛んでやめた。
危ない。 また、余計なこと言うところだった。



