【完】ハルくんの、かくしごと。





「…ちあ。俺、そろそろ、幼なじみ、やめたいんだけど」



衝撃。沈黙。
また、言われた。



「…だから…な、んで、そんなこと言うのっ?」

「…俺、ずっとさ、」

「ハルくんのバカ!私、ずっと一緒にいたいって前言った!」



また、そうやって、私から離れようとするの?



「そうじゃなくて、話聞けよ」

「やだっ!聞きたくない!」

「おい、ちあ」

「やだやだ!ハルくん、好きな人でもできたの!?そうじゃないと、そんなこと言わないよね!?私、幼なじみやめたくないよ…!」



ハルくんに、私以外の、好きな人。そう考えただけで、胸が張り裂けそう。話なんて、聞きたくない。



「お前、まだそんなこと言ってんのかよ。いい加減にしろよ」



いい加減にしろ、って、なにっ? ハルくん、いつもそういうけど、私はもうハルくんが思ってる私じゃないよ。



「っ、ハルくんのほうが、いい加減にしてっ」

「もう、いい。言ったところで、お前には一生分かんないだろーしな」



その言葉に、心臓がぎゅっと掴まれる。
分かんないって、なに? 私のこと、ずっと見てきたくせに。私だって、ハルくんのこと、ずっと見てきたのに。

涙が滲んで、視界がぼやける。
でも、離れたくない。幼なじみをやめるなんて、そんなの、絶対に嫌。