私が喋ってるとき、ずっと私を見ながら相槌打ってくれて。
泣いてると優先してくれて。
手はあったかくて、私が考えてること分かってくれる。
「…好きって、伝えてみても、いいのかな」
ぽつり、そう呟いた。
幼なじみで、私のことなんでも分かってるはずなのに。そういう感情には疎い。気付いてくれない。
でも、もう気付いてほしい。知ってほしい。
私が、どれだけハルくんのことが好きなのか。
幼なじみだけで足りてないことを、気付いてほしいよ。
「千秋、頑張れ」
ポン、と背中を軽くたたかれる。
その一瞬の温もりに、涙が出そうになる。
背中を押されたみたいで、心臓が大きく跳ねた。
――頑張る。伝える。



