「ほんとはもっとアドバイスとか、してあげれたらいいんだけど…。私も、経験ないからなぁ」
申し訳なさそうにそういう紗里衣ちゃん。
でも、私はずっと助かってる。こんな私でも、見捨てないでずっと友達でいてくれるの、紗里衣ちゃんしかいない。あと、柳くんも。
「紗里衣ちゃんは、いてくれるだけで心強いの。いつも、ほんとにありがとう。だいすき」
ちょっと泣きそうになってそういうと―
「いなくなるみたいだから、やめて」 って、笑いながら怒られた。
その笑顔に、胸がじんわり温かくなる。怒ってるふりをしてるけど、ちゃんと受け止めてくれているのが分かるから。
「とりあえず、荻原を見つけたら逃げること。何してくるか分からないから。私も、見つけたら一発殴ってやりたいところだけど、関わらないほうが千秋の為だと思うし、無視するわ」
――もう、ほんとに心強い。
来世では、紗里衣ちゃんと異性で生まれてきますように。
「何かあっても、今度こそヒーローが守ってくれると思うけどね」
「ヒーロー?」
「幼なじみ。やっぱり、あの漫画のヒーローとそっくりじゃん」
全然しゃべらないし、いつもほぼ私が喋ってて相槌打つくらいだし。女遊びもしてたし、冷たいところもあるし、何考えてるのかわからない時もある。
でも――確かに、ずっと私のヒーローだった。



