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冬休みがあけて、今日から学校が始まる。
冬休み、ほんとに幸せだった。
ほぼ毎日、ハルくんのお部屋にいたと思う。お昼ご飯を家で食べてから、午後からお邪魔して。ソファかベッドに2人並んで映画を見るのが、いつもの過ごし方。
私が近づいたり、触れたりしても、全く嫌がる素振りなんてない。
ハルくんから触れてくることはなかった。でも、それでも大きな進歩だと思った。
少しは、意識してほしいなって。そう思いながらくっついていたけど、全く気付く気配なしで、いつも通り。
それがちょっと切なくて。でも、くっついていると安心して。
――あぁ、好きだな。毎日、そう思った。
学校に行く準備をして、ハルくんを迎えに行く。
玄関を出ると――
「え、」
「おはよ」
「ハルくんっ!」
初めて、だと思う。迎えに来てくれたの。
うれしくなって、ついつい飛びついてしまう。
そしたら、グイって押された。
「外、だから」
じゃあ、中だったらいいの?なんて。
「へへっ」と笑って、ハルくんの隣を並んで歩いた。
うれしい。すき。昨日より、もっとすき。
歩幅を合わせて歩くと、自然に肩が触れる。そのたびに胸が高鳴って、冬の冷たい空気さえ心地よく感じる。



