ハルくんがお風呂に入っている間に、出来上がったおかゆ。割と、うまくできたと思う。
洗面所のほうから、ドライヤーの音が聞こえてくる。熱あるのにお風呂なんて大丈夫かなと思ったけど、よかった。
新しい部屋着に着替えたハルくんが、リビングに戻ってきた。
「…なんか、いい匂いする」
「おかゆ作ったの!」
そう言うと、ハルくんは顔をしかめる。
何も言ってこないけど、分かるよ?ハルくんの、言いたいこと。
「上手くできたんだから、食べてくださ~い」
食卓に持っていって、ハルくんを強引に座らせた。
そのときに繋いだ手が、さっきよりだいぶ熱が引いていて安心する。
「もう母さん帰ってくるから、作らなくてよかったのに」
「そういうこと、言わないでよっ」
「匂いは合格。食べるの怖いんだけど」
そう文句を言いつつも、スプーンを手に取って、口に運んでくれた。



