「冷えピタとってくるね」
ついでに、おかゆも。
でも、ハルくんは手を放してくれなくて、しかも――泣きそうな顔をする。
そんなハルくんの顔、見たことない。泣きそうな顔なんて、小学生の頃で止まってる。
あまりにもかわいくて、思わず
「………うぅ…」
と情けない声を出してしまった。
でも、ここは心を鬼にする。じゃないと、ハルくん治らない。
「…ハルくん、すぐ戻ってくるからね?」
そう言うと、泣きそうな顔が、もっと泣きそうになって。
でも、ぐっとこらえて――
「絶対、戻ってきてよ」
俯きながらそう言った。
不覚にも、キュンとくる。これは、いろんな意味で大変だ。こんなに弱ってるハルくん、初めてで。こんなに、かわいくなるんだって。
私のこと、求めてくれてると思ったら、あまりにも嬉しくて。また布団の中に戻ってしまいたくなる衝動を、必死にこらえる。
「待っててね」
そう笑って、部屋を出た。



