…。
カア、カアとカラスの鳴き声で目が覚めた。
「…ん、何時」
のそのそと起き上がって、カーテンを少し開けると、もう暗い。
隣には、すーすーと寝息を立てているハルくん。冷えピタは、とれてしまっている。
熱があるのに、私のことを腕枕してくれたんだと思う。右腕が伸びたまま。
時計を確認すると、もう17時。
…まずい。ハルくん、何も食べてない。
「…ち、あ。まだ、寝るよ」
少しだけ目を開けたハルくんが、ぼんやりとした声を出す。
「…ハルくん、何か食べないと、さすがに…」
私、何しにきたんだろう。ほんと。
いや、まあ、ハルくんが熱で弱ってるなんて知らずに、単純に遊びに来ただけなんだけど。でも、出来なさすぎにもほどがある。
そう思って、せめてネットでおかゆの作り方でも調べようと、ベッドから出ようとした。
その瞬間、弱い力で手首を掴まれる。
「ちあ。一緒に寝る?おいで」
…だから、なんで私がねだったみたいに言うの。
ハルくん、全然熱下がってないのかも。



