ハルくんは、また長い溜息をついて。
脱いだブレザーをソファに放り投げる。
「お前、ソファ行けよ」
座っているから、さっきよりも高い位置から見下ろされる。 視線が鋭い。
「聞いてんの?」
そう言いながら、ネクタイを片手で器用に緩める。
その仕草が、妙に色っぽくて。艶やかで。
「は、ハルくん…」
たまらず、袖をグイっと引っ張った。
振り返るハルくんの顔。
「はっ?」
「は、ハルくん…今の、他の女の子の前でしないでねっ!?」
言葉が勝手に出る。 だって、あまりにも色気がすごい。
こんなの見せたら、ほんとに襲われちゃうよ…。
ハルくんは「何言ってんだコイツ」って顔をして。私の手を雑に振り払う。



