放課後、荻原くんが迎えに来てくれた。
行き場所はカフェ。
甘いもの、あんまり得意じゃなかったけど――荻原くんのおかげで好きになってしまった。
「太る」なんて思いながらも、フォークを手にする。
横並びの席に座って、外の景色を見ながら。荻原くんは、カラカラとストローでコーヒーを混ぜている。
……いつ、言おう。
いつ、ハルくんのことを、切り出そう。
荻原くんに言っても、たぶん大して関係は変わらないんだろうけど。でも、恋を教えてあげるって言ってくれたから、その必要はもうないよって、恋できたよって伝えたい。
「…荻原くん、あのね、話したいこと、あるんだけど」
そう言うと、荻原くんは頬杖をついて、私の顔を覗き込んだ。
「うん、なんとなくわかるよ。俺が勝つと思ったんだけどな~」
はあ、とため息をついて、またカラカラとストローを回す。
「悲しい~」なんて言いながらも、全く悲しそうじゃないじゃん。



