【完】ハルくんの、かくしごと。


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夏休みが明けて、学校が始まって、早3週間が経った。
もう9月半ばだというのに、暑い。ここ数年、ほんと地球温暖化進んでる感じがする。

昼休み、紗里衣ちゃんと、田口くんの席を借りてお菓子を食べる。

この暑さ、冷房ついてないとチョコなんて一気に溶けそう。



「千秋、最近ほんとに荻原くんとしかいないじゃん。幼なじみくんと絶交でもしたの?」

「……。」



ぽきっと、ポッキーが折れて、浮いている。返事ができない。

なん、て…言えばいいんだろう。紗里衣ちゃんには、だいぶ話してないことがたくさんある。



「……私、荻原くんのこと好きになりかけてるの」

「へ~、いいじゃん」

「それを夏休み前に……ハルくんに言ったら、喧嘩しちゃって。もう、幼なじみやめ、た……」



ハルくんの姿を見かけなくなって、もう1カ月以上がたった。隣に住んでいるというのに、案外会わない。

というか、今まで私がハルくんに会いに行ってたんだなと思った。そうでもしないと、基本会えないんだなって。