【2.26公開】ハルくんの、かくしごと。




私、幼稚園児じゃないんだけど。

一人で待つことくらいできるよ。


…なんて思ったけど。

ごめんね、荻原くん。


向かいの公園。

ベンチに座ってる愛らしい生命体を発見。

道路を横断して、ゆっくり近づく。



「ねこちゃん、日向ぼっこしてるの?」



小さく話しかけたら、うとうとしていた目が少し開いた。

この時間、ちょうどいい気温だもんね。丸まってる、大きめの白いねこちゃん。

隣に座って、背中を撫でると、気持ちよさそうにまた目を瞑った。



「かわいいねぇ」



白いねこちゃんを撫でながら、思わず声が漏れる。


私、猫が好き。

ついでにいうと、ハルくんも猫が好き。

結構前に「猫飼いたい」って呟いたら、「猫が猫飼ってどうすんだよ」って笑われた。

――私って猫なの? いや、私よりハルくんの方が猫だと思うけどね。


そんなことを思い出していると、 またポロっと涙が出てきた。


しまった。最悪。なんで。

スカートに、染みる。

涙の跡が、じんわりと広がっていく。