尊い内親王様といってもいろいろで、なかには男女関係に慣れた方もいらっしゃる。
もちろん表面上はおっとりして上品に見えるけれど、自由気ままなご性格の方は男の口説き文句にふらふらとなびいて、勝手に恋人関係になってしまわれることもあるの。
でも、女三の宮様はそういうご性格ではない。
世間の噂になることをただひたすら恐れて、明るいところに出ることさえためらうようになってしまわれた。
<このような運命を背負った身だったとは>
と悲しくお思いになる。
「ご体調がお悪いようです」とお聞きになった源氏の君は、紫の上だけでなく姫宮様までもかと驚いて六条の院にお戻りになった。
とくにお苦しそうではなく、ひどく恥ずかしそうにして目をお合わせにならない。
<ずっと二条の院で紫の上の看病をしていて、長くこちらに来ていなかったから、恨んでおられるのだろう>
お気の毒に思って源氏の君はお慰めになる。
「あちらの病状がかなり悪いのです。最後の最後に見捨てたと思われてはつらいので、付ききりで看病しておりまして、それでこちらに伺えませんでした。幼いころから世話をしてきた人ですから放っておくことはできなくて、ここしばらく他のことに気が回らなかったのです。あちらが落ち着いたら、あなたへのご愛情を十分お見せしますからね」
<ちらりともお疑いになっていない>
申し訳なく心苦しく思われて、姫宮様は涙がこぼれおちるような気がなさる。
もちろん表面上はおっとりして上品に見えるけれど、自由気ままなご性格の方は男の口説き文句にふらふらとなびいて、勝手に恋人関係になってしまわれることもあるの。
でも、女三の宮様はそういうご性格ではない。
世間の噂になることをただひたすら恐れて、明るいところに出ることさえためらうようになってしまわれた。
<このような運命を背負った身だったとは>
と悲しくお思いになる。
「ご体調がお悪いようです」とお聞きになった源氏の君は、紫の上だけでなく姫宮様までもかと驚いて六条の院にお戻りになった。
とくにお苦しそうではなく、ひどく恥ずかしそうにして目をお合わせにならない。
<ずっと二条の院で紫の上の看病をしていて、長くこちらに来ていなかったから、恨んでおられるのだろう>
お気の毒に思って源氏の君はお慰めになる。
「あちらの病状がかなり悪いのです。最後の最後に見捨てたと思われてはつらいので、付ききりで看病しておりまして、それでこちらに伺えませんでした。幼いころから世話をしてきた人ですから放っておくことはできなくて、ここしばらく他のことに気が回らなかったのです。あちらが落ち着いたら、あなたへのご愛情を十分お見せしますからね」
<ちらりともお疑いになっていない>
申し訳なく心苦しく思われて、姫宮様は涙がこぼれおちるような気がなさる。



