衛門の督様のご正妻の女二の宮様は、父上皇様がご出家なさったあと、母御息所のご実家で母君とお暮らしになっている。
本来は婿君としてそちらにお帰りになるべきだけれど、こっそりとご自分のご実家にお帰りになった。
横になっても眠ることはおできにならない。
<動物の夢を見たからといって、必ずしも姫宮様がご懐妊なさるわけではない。夢に現れたあの猫は何を伝えたかったのだろう。それにしてもとんでもない過ちを犯してしまった。世間に顔向けができない。
姫宮様の品位に傷をつけたのはもちろん、私自身の恥でもある。帝のお妃様と関係を持ってしまったほどの罪ではなくても、源氏の君に知られて睨まれたら、恐ろしくて消えたくなってしまうだろう>
今さらそんなことに気づいてぞっとなさるの。
本来は婿君としてそちらにお帰りになるべきだけれど、こっそりとご自分のご実家にお帰りになった。
横になっても眠ることはおできにならない。
<動物の夢を見たからといって、必ずしも姫宮様がご懐妊なさるわけではない。夢に現れたあの猫は何を伝えたかったのだろう。それにしてもとんでもない過ちを犯してしまった。世間に顔向けができない。
姫宮様の品位に傷をつけたのはもちろん、私自身の恥でもある。帝のお妃様と関係を持ってしまったほどの罪ではなくても、源氏の君に知られて睨まれたら、恐ろしくて消えたくなってしまうだろう>
今さらそんなことに気づいてぞっとなさるの。



