お庭の梅が満開になったころ、女君たちの音楽会が開かれる。
「祝賀会の直前に行ったら、いかにも予行演習のようでおおごとになってしまうから」
と源氏の君はおっしゃって、一月のまだ落ち着いているころに行わせなさった。
演奏なさるのは、女三の宮様、明石の女御様、紫の上、明石の君。
それぞれが女童をかわいらしく着飾らせて連れていらっしゃる。
どのような着物を着せるかに女君たちのお人柄が出るところだけれど、姫宮様もご立派に整えておられた。
めずらしい色合いではないものの、全体的に堂々として気高い雰囲気はさすがだったわ。
こういうところでも少しずつご正妻らしく成長なさっている。
楽器は、源氏の君が宝物として大切になさっているものをお出しになった。
明石の君に琵琶、紫の上に和琴、明石の女御様に筝をお配りになる。
姫宮様にだけは、<名器はまだ弾きこなすのがお難しいだろう>と、いつも練習なさっている琴をお渡しなさった。
拍子合わせのお役目として、今回は特別に元服前の男の子たちが控えている。
玉葛の君のお子と雲居の雁のお子よ。
まだ幼いおふたりが笛をお吹きになるの。
「祝賀会の直前に行ったら、いかにも予行演習のようでおおごとになってしまうから」
と源氏の君はおっしゃって、一月のまだ落ち着いているころに行わせなさった。
演奏なさるのは、女三の宮様、明石の女御様、紫の上、明石の君。
それぞれが女童をかわいらしく着飾らせて連れていらっしゃる。
どのような着物を着せるかに女君たちのお人柄が出るところだけれど、姫宮様もご立派に整えておられた。
めずらしい色合いではないものの、全体的に堂々として気高い雰囲気はさすがだったわ。
こういうところでも少しずつご正妻らしく成長なさっている。
楽器は、源氏の君が宝物として大切になさっているものをお出しになった。
明石の君に琵琶、紫の上に和琴、明石の女御様に筝をお配りになる。
姫宮様にだけは、<名器はまだ弾きこなすのがお難しいだろう>と、いつも練習なさっている琴をお渡しなさった。
拍子合わせのお役目として、今回は特別に元服前の男の子たちが控えている。
玉葛の君のお子と雲居の雁のお子よ。
まだ幼いおふたりが笛をお吹きになるの。



