琴は弦楽器の中でも特殊な楽器なので、源氏の君は明石の女御様にも紫の上にもお教えにならなかった。
女三の宮様が練習なさっていると知った女御様は、聞いてみたくて里下がりなさる。
同じ建物の西側から聞こえてくるめずらしい音色に女御様は魅了されて、
<どうして私には教えてくださらなかったのだろう>
と残念にお思いになる。
冬の月を世間は嫌うけれど、源氏の君はお好きでいらっしゃる。
美しい雪の光のなかで、女房たちにも楽器を担当させて小さな音楽会をなさる。
年末は紫の上は新年の準備でお忙しい。
「年が明けましたら、のんびりとした夕方などに、私も姫宮様の琴を聞かせていただきとうございます」
ほがらかにおっしゃっているうちに新しい年になった。
女三の宮様が練習なさっていると知った女御様は、聞いてみたくて里下がりなさる。
同じ建物の西側から聞こえてくるめずらしい音色に女御様は魅了されて、
<どうして私には教えてくださらなかったのだろう>
と残念にお思いになる。
冬の月を世間は嫌うけれど、源氏の君はお好きでいらっしゃる。
美しい雪の光のなかで、女房たちにも楽器を担当させて小さな音楽会をなさる。
年末は紫の上は新年の準備でお忙しい。
「年が明けましたら、のんびりとした夕方などに、私も姫宮様の琴を聞かせていただきとうございます」
ほがらかにおっしゃっているうちに新しい年になった。



