二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

そして、夜中――。



俺は直美さんの病院に行くため屋敷を出かけようとした。



「待って、蘭くん」



莉子が俺を呼び止める。



「あたしも一緒に行く!」

「莉子はいいよ、屋敷で待ってて」

「でも、あたしも見届けたいの…」



莉子が悲しそうに言った。



しょうがないな…。



俺は莉子を連れて病院まで行くことにした。



夜の病院は当たり前だけど暗い。



直美さんの病室は5階。



さて、莉子を連れてどう行くか…。



俺は翼を出した。



「莉子、ちょっとだけ我慢してね」



そう言って莉子を小脇に抱えて俺は飛んだ。



直美さんの病室の窓まで行って、窓を開けようとする。



けど、窓には鍵がかかっている。



俺は妖力で鍵を開けた。



中に侵入する。



直美さんは眠っている。



俺は翼をしまわないまま、さっとポケットから和音くんのお守りを出した。



妖力をお守りに流し込み、ぐっと瘴気をそのお守りに吸収させる。



瘴気はお守りにパンパンに入った。



これでよし…。



「莉子、できたよ。行こう」



莉子がうなずいた。



そのとき…。