何にも興味を持てず、ただ契約があるため帝都を守っていた。
目の前の成平とも、彼が成人した折と皇位に就いたときに報告として会っただけの状態だった。
「十日ほど前か? あなたが私を訪ねてきたときは本気で驚いたのだぞ? 淡々とした話し方ではあっても、ちゃんと会話が出来たのだからな」
「……それは琴子のおかげだ。琴子の存在が私に光をくれたのだ」
小さく微笑み、朱縁は目を閉じる。
眼裏に映るのは琴子のキラキラとした光溢れるような笑顔。
はじめはただ長き時を共に生きてくれる存在を離すものかという思いが強かったが、すぐに彼女の明るさに惹かれた。
琴子という娘を手放したくない、他の男の元になど嫁がせたくないという独占欲が止めどなく湧き上がってくる。
……だが、同時にその欲のせいで琴子に嫌われてしまわないだろうかと不安にもなってしまうのだ。
(この間も、了承もなく口づけてしまったしな……)
思い返し、反省する。
だが、抵抗もなく受け入れてくれたということは多少なりとも自分への恋情なるものがあるのではないかと期待してしまう。
琴子の唇の柔らかさも思い返し、朱縁は思わず口元を緩めた。
「ほうほう、早速惚気か?」
成平がニヤリと笑う。
その顔を見て真顔に戻った朱縁は「悪いか?」と淡々と返した。
目の前の成平とも、彼が成人した折と皇位に就いたときに報告として会っただけの状態だった。
「十日ほど前か? あなたが私を訪ねてきたときは本気で驚いたのだぞ? 淡々とした話し方ではあっても、ちゃんと会話が出来たのだからな」
「……それは琴子のおかげだ。琴子の存在が私に光をくれたのだ」
小さく微笑み、朱縁は目を閉じる。
眼裏に映るのは琴子のキラキラとした光溢れるような笑顔。
はじめはただ長き時を共に生きてくれる存在を離すものかという思いが強かったが、すぐに彼女の明るさに惹かれた。
琴子という娘を手放したくない、他の男の元になど嫁がせたくないという独占欲が止めどなく湧き上がってくる。
……だが、同時にその欲のせいで琴子に嫌われてしまわないだろうかと不安にもなってしまうのだ。
(この間も、了承もなく口づけてしまったしな……)
思い返し、反省する。
だが、抵抗もなく受け入れてくれたということは多少なりとも自分への恋情なるものがあるのではないかと期待してしまう。
琴子の唇の柔らかさも思い返し、朱縁は思わず口元を緩めた。
「ほうほう、早速惚気か?」
成平がニヤリと笑う。
その顔を見て真顔に戻った朱縁は「悪いか?」と淡々と返した。



