コンコン。

侍女頭がドアをノックする。

「旦那様、お嬢様。ロイ殿下とアルベルト殿下がお越しです。お嬢様にお会いしたいと仰っております」

私とお父様は顔を見合わせた。

「フレア、直接話を聞いてみてくれ」

お父様が私に頭を下げた。

「分かりました・・・」

私はそう頷くことしか出来なかった。