この婚約者選びを受けた時から、どちらかを傷つけることは分かっていた。

それでも、この申し出を受けたのだ。

私が窓の外を見上げると、外は雨が降っていた。

雲の隙間から太陽が見え隠れしている。

もうすぐ雨も上がるだろう。

私は、アルベルト殿下の元へ向かった。