もしも死体写真にかけられている呪いが1年経過したことにより強くなっていたら?


死体写真で死んでいった人たちの魂が、強く宿るようになっていたとしたら?


可能性はゼロじゃない。


この死体写真を恨みながら死んで行った人たちの無念が集まってしまい、より強い呪いに変化してしまったのかも。


「これ、いつ届いたんですか?」


そう聞いたのは大河だった。


結は大河の言葉でハッと我に返ることができた。


「昨日の夜。夕飯の後くらいかな」


先生と同時刻だ。


ということは、今日の19時くらいにふたりの犠牲が出るかもしれないということだ。


結は全身が冷たくなっていくのを感じた。


ここへきて一気にふたりに届くなんて。


「どうしてすぐに教えてくれなかったんですか!?」


結は思わず責めるような口調になってしまう。