「美沙都! 那岐と日宮先輩も、何をしているんだ!?」
教室から飛んで下りてきてくれたらしい風雅先輩。
好きな人が来てくれたという安心感にホッとしたのも束の間。
見上げたときに見えた光景にビクッとなった。
校庭側の校舎は各学年の教室が並んでいる。
その窓という窓から、たくさんの生徒が顔をのぞかせていたんだもん。
わ、わたしたち、みんなに見られてる!?
驚き慌てるわたしの隣では、みんなの視線なんて気にもしていない三人が三つ巴を形成しようとしていた。
「チッ、滝柳まで来やがったか」
「二人とも何やってるんですか? 変転までして」
「とりあえず風雅は僕の味方だよね? 瀬里さんを守ろうとしてるんだから」
三者三様に言葉を紡ぎ、山里先輩が風雅先輩に経緯を簡単に話す。
「……そういうことですか。日宮先輩、いつも言っていますが美沙都は渡しませんよ?」
「というわけで、二対一だね。やめるなら今のうちだよ?」
どうやら三つ巴にはならなかったみたい。
でも緊迫した雰囲気は変わらなかった。
「お前らホントうざい。……邪魔するやつはまとめて痛い目にあってもらうぜ」
煉先輩がそう言って手のひらに火の玉を出現させるから、尚更空気が張り詰める。
教室から飛んで下りてきてくれたらしい風雅先輩。
好きな人が来てくれたという安心感にホッとしたのも束の間。
見上げたときに見えた光景にビクッとなった。
校庭側の校舎は各学年の教室が並んでいる。
その窓という窓から、たくさんの生徒が顔をのぞかせていたんだもん。
わ、わたしたち、みんなに見られてる!?
驚き慌てるわたしの隣では、みんなの視線なんて気にもしていない三人が三つ巴を形成しようとしていた。
「チッ、滝柳まで来やがったか」
「二人とも何やってるんですか? 変転までして」
「とりあえず風雅は僕の味方だよね? 瀬里さんを守ろうとしてるんだから」
三者三様に言葉を紡ぎ、山里先輩が風雅先輩に経緯を簡単に話す。
「……そういうことですか。日宮先輩、いつも言っていますが美沙都は渡しませんよ?」
「というわけで、二対一だね。やめるなら今のうちだよ?」
どうやら三つ巴にはならなかったみたい。
でも緊迫した雰囲気は変わらなかった。
「お前らホントうざい。……邪魔するやつはまとめて痛い目にあってもらうぜ」
煉先輩がそう言って手のひらに火の玉を出現させるから、尚更空気が張り詰める。



