「僕が瀬里さんにあげたいんだ。君のために用意したものだから、貰ってくれないと捨てることになるけれど……」
なんて悲しそうな顔で言うものだから貰わないわけにはいかない。
捨てるのはもったいないしね。
「でもこんな毎日貰って食べてたらわたし太っちゃいますよ」
せめて毎日来るのはやめて欲しいな、と思って遠回しにそう言ったら。
「そっかぁ。じゃあ太っちゃったら僕が責任とってお嫁さんに貰ってあげるね」
なんて冗談を口にするから本当に困る。
「山里先輩、そういう冗談はやめて下さい」
「冗談じゃないんだけどな?」
「か、からかわないで下さいっ」
山里先輩は優しいんだけれど、たまにこうやってからかってくるから問題なんだよね。
それを聞いた周りの人が勘違いしちゃうからなおさら。
そして煉先輩は……。
***
「お? やっと会えたな」
「ひぇ!?」
「こら、逃げんな」
極力会わないようにと気をつけているけれど、主に帰り際に鉢合わせしてしまう。
帰る時間は毎日ずらしてるはずなのに、何で会っちゃうんだろう?
会ってしまったときはもう条件反射で逃げようとしてしまうわたし。
そしてそんなわたしを引き止めるために腕を掴む煉先輩。
なんて悲しそうな顔で言うものだから貰わないわけにはいかない。
捨てるのはもったいないしね。
「でもこんな毎日貰って食べてたらわたし太っちゃいますよ」
せめて毎日来るのはやめて欲しいな、と思って遠回しにそう言ったら。
「そっかぁ。じゃあ太っちゃったら僕が責任とってお嫁さんに貰ってあげるね」
なんて冗談を口にするから本当に困る。
「山里先輩、そういう冗談はやめて下さい」
「冗談じゃないんだけどな?」
「か、からかわないで下さいっ」
山里先輩は優しいんだけれど、たまにこうやってからかってくるから問題なんだよね。
それを聞いた周りの人が勘違いしちゃうからなおさら。
そして煉先輩は……。
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「お? やっと会えたな」
「ひぇ!?」
「こら、逃げんな」
極力会わないようにと気をつけているけれど、主に帰り際に鉢合わせしてしまう。
帰る時間は毎日ずらしてるはずなのに、何で会っちゃうんだろう?
会ってしまったときはもう条件反射で逃げようとしてしまうわたし。
そしてそんなわたしを引き止めるために腕を掴む煉先輩。