暗黒ギフト2

こうして両親と対面するのは一週間ぶりだったのだ。


梓は嬉しくなって病室へ飛び込もうとした。


しかし、窓にぶつかる寸前に跳ね返されてしまったのだ。


『え、どうして?』


もう1度チャレンジする。


しかし、またも跳ね返される。


『なんで病室に戻れないの!?』


焦って何度も窓に体当たりしてみるが、そのすべてが弾き返されて終わってしまった。


嘘でしょ。


このまま病室に戻れないなんてことになったら……!


自分はこのまま死んでしまうことになる。


そう気が付いた梓はサッと血の気が引いた。


懸命に窓に近づこうと願う。


体に戻りたい。


体に戻りたい!


体に戻りたい!!


体に戻りたい!!!